病院薬剤師として働きながら、「どうすれば効率よく知識をつけられるか。どうすれば薬剤師全体の知識・地位の向上につながるか。」を考えた内容をまとめました。
新人薬剤師の勉強
1年目は仕事に慣れることもそうですが、とにかく仕事の中で毎日が勉強でした。国家試験の勉強だけではどうにもならないことばかり…手あたり次第に勉強会に参加し弁当を食べる日々…その中でも特に課題だったのが抗生剤、漢方、輸液でした。苦手意識をもったままではどうにもならないのでそれぞれの参考書を買い勉強を続けました。参考書を買い出すと他の領域の参考書も読んでみたいと思うようになり、参考書を買っては読み買っては読みの繰り返しで気付くと8年で28冊買っていました。読んだ全てが頭に入っているわけではありませんが、それでも薬剤師としての知識はまだまだだと感じます。
ではどうすればいいのか?薬剤師としての知識を身に付けるためにより良い方法はないのか?そんなことを考えるようになりました。
医師との比較
勉強を続けて思ったことは薬剤師は縦のつながりが弱いということです(施設や環境によって異なりますが少なくとも僕の環境ではそうです)。病棟では上級医が研修医に丁寧に知識や技術を指導しているのになぜ薬剤師はそれがないのか?個々が勉強していくよりも上から教えられた方が成長も早いはず…なのに薬剤師はそれがない。これではいつまでたっても医師に追いつくことはできないと感じました。
私が考えた方法
私は薬学部が6年制になって2期目の薬剤師です。つまり先輩薬剤師のほとんどは4年制卒です。先輩薬剤師から仕事のことは教えてもらうものの、薬の知識について教えてもらうことはほとんどありませんでした。教える・教えられることがなければ組織として知識の向上は難しいです。そこで、私の職場では月に2回の会議後に「最近自分が勉強したこと、出会った症例」について一人ずつ話すことにしました。一人あたりの発表頻度は3ヶ月に一度で、正式な発表ではないため準備の負担も少なく他人の得た知識を共有できるので職場内では好評です。自分が他者に話すことで理解の定着に繋がりますし、他者の話を聞くことで様々な情報を得ることができます。
この方法のメリットは組織内で勉強意欲を高められることです。デメリットは少人数の組織内に留まることです。より薬剤師全体のためにどうすれば良いか?そこからX・ブログでの情報発信をするに至りました。これが私の考えた方法です。
読んでいただきありがとうございました。
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